健診異常・二次検査
目次
健診異常と言われた方へ 放置するとどうなる?
健診結果を「封筒に入れたまま」にしていませんか?
その「D判定」、放置すると将来の医療費が10倍になるかもしれません。
健康診断の結果が届き、「要精密検査(D判定)」や「要経過観察(C判定)」の文字を見て、ドキッとした方も多いと思います。
「自覚症状がないから、まあいいか」
「仕事が一段落したら行こう」
その「油断」が、実は一番危険です。
高血圧や糖尿病、そしてがんは、初期段階では痛みも痒みもありません。しかし、ある日突然「脳卒中」や「進行がん」としてあらわれます。その時になって「あの時検査しておけば」と後悔してほしくないのです。
姫路の「辻󠄀井はやし内科」は、長年にわたり健診異常の相談窓口の役割を担っています。
「数値が悪くて怒られるんじゃないか」と心配する必要はありません。
健診結果でわかりにくいところを丁寧に解説し、健康的な未来を一緒に作っていきましょう。
健診におけるA~E判定の正しい見方(結果の見方)
「C判定(経過観察)だから、まだ病院に行かなくても大丈夫」と思っていませんか?
健診におけるA~E判定は、検査結果が正常範囲か、どの程度の異常があるかを示したものです。
判定の目安一覧
| 判定 | 内容 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| A | 異常なし | 正常範囲内です。特に問題はありません。 |
| B | 軽度異常 | 正常範囲から少し外れていますが、現時点で心配はありません。来年の健診まで様子を見ましょう。 |
| C | 要経過観察 | 将来的に悪化する可能性があります。結果表の指示に従い、生活習慣を見直しましょう。心配な方は一度ご相談ください。 |
| D | 要精密検査 | 放置は危険です。 正常範囲から大きく外れており、詳しい検査や治療が必要です。 |
| E | 要治療 | すでに治療が必要な病気がある状態です。速やかに医療機関を受診してください。 |
D判定やE判定は絶対に放置しないでください。
症状がない場合でも、重大な病気が潜んでいたり、将来的に脳卒中やがんなどの大きな病気を引き起こす可能性があります。
当院で対応可能な項目
このような指摘があれば、当院へご相談ください
- 生活習慣病: 血圧が高い、血糖値・HbA1cが高い(糖尿病)、コレステロール・中性脂肪が高い、尿酸値が高い
- 肝機能: AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPが高い
- 胃・腸: バリウム異常、便潜血陽性、ピロリ菌陽性
- その他: 貧血、腎機能(クレアチニン・尿タンパク)、心電図異常(不整脈など)
※視力、聴力、婦人科検診(乳がん・子宮がん)の異常は、それぞれの専門クリニックをご受診ください。
【項目別】異常を指摘された時の対応
代表的な検査項目と、異常値が出た場合のリスクについて解説します。
①高血圧
診察室血圧で140/90mmHg以上になると高血圧と診断されます。また、130/85mmHg以上は正常高値血圧と呼ばれ、注意が必要です。
放置すると動脈硬化が進み、脳卒中(脳梗塞、脳出血)や心臓病のリスクが高まります。
当院では、緊張して血圧が上がる「白衣高血圧」の可能性も考慮し、家庭血圧の測定指導や、患者様に合わせたお薬の調整を行います。
②脂質異常(コレステロール・中性脂肪)
LDL(悪玉)コレステロール、HDL(善玉)コレステロール、中性脂肪の値が基準から外れている状態です。
自覚症状はありませんが、血管の中で動脈硬化が静かに進行し、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞を起こす原因となります。
当院では、血液検査だけでなく頸動脈エコーを用いて血管の「プラーク(詰まり)」を視覚的に評価することも可能です。
③血糖値、HbA1c(糖尿病)
空腹時血糖値や、過去1〜2ヶ月の血糖の平均を表す「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」が高い場合、糖尿病が疑われます。
糖尿病は初期症状がほとんどありませんが、放置すると網膜症(失明)、腎症(透析)、神経障害などの合併症を引き起こします。
「少し高いだけだから」と放置せず、境界型(予備軍)の段階から早めに生活改善や治療を始めることが重要です。
④肝機能障害(AST, ALT, γ-GTP)
健康診断で「肝臓の数値が高い」と言われる原因の多くは、脂肪肝やアルコール性肝障害です。しかし、中にはB型・C型肝炎ウイルスや、胆石、肝臓がんなどが隠れている場合もあります。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、かなり悪化するまで症状が出ないため、数値の異常を見逃さないことが大切です。
⑤貧血など血球の異常
赤血球、白血球、血小板の数を調べます。
特に多い「貧血」は、女性の場合は生理の影響もありますが、胃がんや大腸がんなどの消化管出血が原因で起きているケースもあります。「たかが貧血」と思わず、原因を調べることが重要です。
⑥胸部レントゲン
肺の影を指摘された場合、過去の肺炎の痕跡のこともありますが、肺がんや結核の可能性も否定できません。
要精査となった場合はCT検査で詳しく調べる必要があります。
※当院にCT設備はありませんが、姫路医療センターなどの連携医療機関のCT検査を当院から直接予約可能です。待ち時間を少なく、スムーズに検査を受けていただけます。
⑦心電図
不整脈や狭心症、心筋梗塞の兆候がないかを調べます。
専門的な検査が必要と判断した場合は、循環器専門の医療機関へ適切にご紹介いたします。
⑧尿の異常・腎機能(クレアチニン)
尿潜血陽性: 膀胱がんや腎がんなどの尿路悪性腫瘍が隠れている可能性があります。
尿タンパク陽性・クレアチニン高値: 腎臓の機能が低下しているサインです。放置すると人工透析が必要になる慢性腎臓病(CKD)のリスクがあります。
姫路市の主ながん検診と内視鏡検査
〜ここでの判断が、あなたの寿命を左右します〜
当院は消化器内視鏡専門医による、苦痛の少ない検査を行っています。
①胃がん検診(バリウム検査でひっかかった方)
バリウム検査(胃部X線検査)で「要精査」となった場合、胃がんやポリープ、胃潰瘍などの疑いがあります。
バリウムでは見つけにくい早期がんも、カメラなら鮮明に見つけることができます。「カメラを受ける良いきっかけ」だと捉えて、精密検査を受けてください。
当院では、鎮静剤(静脈麻酔)してぼーっとしながら受けられる検査や経鼻内視鏡を使用した楽な検査を提供しています。
②大腸がん検診(便潜血が「陽性」だった方)
「きっと痔だろう」という自己判断が一番危険です。
便に血が混じっていた場合、約30〜50%の確率でポリープが、約2〜3%の確率で『大腸がん』が見つかると言われています。
「自分は痔持ちだから」と検査を受けず、数年後に進行がん(ステージ4)で見つかるケースも多いのが現状です。
当院なら、検査のついでにポリープを切除し、その場で「がんの芽」を摘み取ることができます。
「もう検査を受けた?」とご家族に心配される前に、一度ご相談ください。
③胃がんリスク検診(ABC検診)
血液検査で「ピロリ菌感染の有無」と「胃粘膜の萎縮度(老化具合)」を調べ、胃がんになりやすいリスクを判定します。
A群: リスクは低いです(ピロリ菌なし・萎縮なし)。
B群・C群・D群: 胃がんリスクがあります。 ピロリ菌感染や胃粘膜の萎縮が見られます。
B~D群と判定された方は、必ず胃カメラを受けてください。また、ピロリ菌が見つかった場合は除菌治療を行うことで、将来の胃がんリスクを減らすことができます。
受診時にお持ちいただくもの
正確な診断と、無駄な検査を省くために、以下を必ずお持ちください。
- 健康診断の結果表(原本)
- お薬手帳(現在服用中のお薬がある方)
- 健康保険証 または マイナンバーカード
- (お持ちであれば)過去数年分の健診結果
※過去のデータと比較することで、数値の変化や病気の進行スピードを把握できます。
よくある質問(Q&A)
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どこの病院で受けた健診結果でも診てもらえますか?
はい、どこの健診・ドックの結果でも問題ありません。
会社の集団検診、市民検診、他の病院の人間ドックなどの結果でも対応可能です。紹介状がなくても受診いただけます。結果表(原本)を持ってご来院ください。 -
「再検査」の費用は保険適用ですか?
はい、すべて健康保険が適用されます。
健康診断(自費)とは異なり、異常を指摘された後の再検査は「保険診療」となります。3割負担の方であれば、採血のみなら数千円程度、胃カメラやエコー検査を行う場合でも、自費ドックより安価に受けられます。 -
当日、朝ご飯は抜いていった方がいいですか?
できれば「朝食を抜いて」ご来院ください。
血糖値、中性脂肪などは、食後だと正確な数値が出ず、当日に検査ができない場合があります。
午前中に何も食べずに来ていただければ、その日のうちに採血を行い、何度も通院する手間を省けます。 -
CTやMRIの検査はできますか?
当院にはCT/MRI設備はありませんが、必要と判断した場合は、提携する「姫路医療センター」などの検査予約を当院から直接お取りします。
患者様が自分で大病院に電話して予約する手間はなく、待ち時間も少なくスムーズに検査を受けていただけます。 -
自覚症状が全くないのですが、受診しなくてもいいですか?
症状がないからこそ、受診が必要です。
高血圧、糖尿病、初期のがんは、進行するまで自覚症状がありません。「症状がでてから」では手遅れになることもあります。
結びに
健康診断で『再検査』という通知が来ると不安に思われると思いますが、これは「大きな病気を未然に防ぐチャンス」でもあります。
深刻な病気であることは稀ですので、過度に恐れず、まずは落ち着いて医療機関を受診しましょう。
姫路の辻󠄀井はやし内科では、健診異常の相談を随時受け付けています。「健診で引っかかったが、専門用語が多くてよくわからない」「何科に行けばいいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。丁寧にご説明いたします。
この記事の監修者
林 義和(辻󠄀井はやし内科 院長 日本内科学会認定 総合内科専門医)
林 義貴 (辻󠄀井はやし内科 副院長 消化器内視鏡学会認定専門医)
1998年の開院以来、生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症)を幅広く診療。内視鏡専門医による優しい胃カメラ・大腸カメラなどの専門的な検査も提供しています。地域のかかりつけ医として、何でも相談できる環境作りを心がけています。